肥満の目安をあらわす数値に体脂肪率があるのは皆さんご存知の事と思いますが、更にもう一つ脂肪のつき方も肥満の目安になります。
脂肪には2種類に分けて考える事が出来「皮下脂肪」といって皮膚の下に付く脂肪と「内臓脂肪」といって内臓に付く脂肪がありますが、この「内臓脂肪」がテレビや雑誌でも良く耳にする「内臓脂肪」が問題の脂肪なのです。
内臓の周り、胃や腸・肝臓などに脂肪が蓄積されると、そこから動脈硬化を促進する物質が放出され、糖尿病や、高血圧・高脂血症などの生活習慣病を引き起こす可能性があります。
脂肪が内臓に付く「内臓脂肪型肥満」は、、ちょうど「おへそ」の所の断面積が100平方センチメートル以上あるなら肥満と判断され中年以降の男性に多く見られる肥満です。 これらのことから肥満を見極めるには、BMI、体脂肪率、脂肪の付き方とその量を総括的に考慮して判断する必要があるのです。
体重やBMIが標準でも体脂肪率が高ければ注意が必要ですし、運動量の少ない人は隠れ肥満の疑いがあります。
ほおって置くと内臓脂肪の蓄積から、高脂血症や糖尿病・動脈硬化から来る高血圧を引き起こし、「メタボリックシンドローム」へ発展する恐れもあります。